リゾートマンションの相続放棄部屋が急増!その理由とは?
近年、観光地のリゾートマンションで相続放棄される部屋が増えている。
その背景の一つとして、リゾートマンションの価格が、
バブル期にピークを迎えた後、長期にわたって下落傾向にあります。
・バブル期
バブル期の1980年代後半から1990年代前半にかけて、リゾートマンションの価格は急騰しました。
これは、バブル景気の影響によるものと考えられます。当時は、観光客の増加や、
リゾート開発の活発化などが相まって、リゾートマンションの需要が高まりました。
・バブル崩壊後
バブル崩壊後の1990年代後半以降、リゾートマンションの価格は
下落傾向にあります。
これは、バブル景気崩壊による景気後退や、少子高齢化の影響によるものと考えられます。
・近年の価格
近年のリゾートマンションの価格は、横ばいから下落傾向にあります。
2023年8月時点で、あるリゾートマンションの平均価格は、1㎡あたり約10万円となっている。
これは、バブル期のピーク時の約10分の1の水準となっています。
■相続放棄されるリゾートマンションの部屋が増えている原因は、
大きく分けて以下の3つが挙げられる。
・所有者の高齢化
リゾートマンション所有者の高齢化が進むにつれて、所有者の体力が衰え、管理や修繕が難しくなる。
また、相続人がいない、または相続人がいても相続を希望しないというケースも少なくない。
・リゾートマンションの価値下落
近年、リゾートマンションの価値は下落傾向にある。
価値が下落したリゾートマンションは、相続をしても資産価値が低いため、
相続放棄されるケースが増えている。
・相続税の負担
リゾートマンションは、相続財産として時価と比べて
評価額が大きい場合がもあります。
相続税の負担を軽減するために、
相続放棄を選択するケースも増えている。
■今後の対策
観光地のリゾートマンションで相続放棄される部屋が増え続けていると、
マンションの管理や修繕が難しくなり、
マンションの価値がさらに下落する恐れがある。
そのため、以下の対策が必要と考えられる。
・リゾートマンションの価値向上
リゾートマンションの価値を向上させるためには、
観光客の増加や周辺環境の整備などが必要である。
また、リゾートマンションの売却や賃貸を
支援する制度の整備も検討されるべきである。
・外国人観光客向けの賃貸
近年、外国人観光客の増加に伴い、外国人観光客向けの
賃貸が注目されています。
外国人観光客は、日本の文化や自然を体験したいというニーズがあり、
リゾートマンションは、そのようなニーズに応える
物件として人気があります。
・ワーケーションやテレワークの拠点
近年、ワーケーションやテレワークの普及により、
リゾートマンションを仕事の拠点として利用するケースが増えています。
リゾートマンションは、仕事とプライベートを
両立できる環境として、人気があります。
・シェアリングエコノミーの活用
近年、シェアリングエコノミーの活用が進んでいます。
リゾートマンションも、シェアリングエコノミーの
プラットフォームを活用することで、
空室の減少や収益の向上につなげることができます。
■具体的な事例
具体的な利活用の事例としては、以下のような例が挙げられます。
・沖縄県の恩納村エリア
沖縄県の恩納村エリアでは、外国人観光客向けの賃貸が盛んに
行われています。
恩納村エリアは、美しい海やビーチ、豊かな自然が魅力のエリアであり、
外国人観光客からの人気が高いです。
・長野県の軽井沢エリア
長野県の軽井沢エリアでは、ワーケーションやテレワークの拠点としての
リゾートマンションの利用が増えています。
軽井沢エリアは、自然豊かな環境と、豊富な文化・芸術・スポーツなどの
アクティビティが魅力のエリアであり、
ワーケーションやテレワークに適した環境です。
・東京都内のリゾートマンション
東京都内のリゾートマンションでは、シェアリングエコノミーの
プラットフォームを活用した貸し出しが盛んに行われています。
東京都内のリゾートマンションは、アクセスの良さや、
充実した設備・サービスが魅力であり、シェアリングエコノミーに
適した物件です。
■まとめ
これらの成功事例から、リゾートマンションは、適切な利活用によって、
収益性や資産価値の向上を図ることができると考えられます。
今後のリゾートマンションの対策としては、
以下のようなものが挙げられます。
・ニーズに合わせた利活用の推進
少子高齢化や、海外旅行の増加などの影響により、
リゾートマンションの需要は変化しています。
今後は、こうした変化に対応した、ニーズに合わせた
利活用の推進が重要です。
・設備や仕様の改善
リゾートマンションは、バブル期に建てられた物件も多く、
設備や仕様が古くなっている物件も少なくありません。
今後は、こうした物件の設備や仕様の改善も重要です。
・管理体制の強化
リゾートマンションは、長期にわたって所有する物件であるため、
管理体制の強化も重要です。
管理費や修繕積立金の徴収、修繕工事の実施などを
適切に行う管理体制を構築することが大切です。
これらの対策を講じることで、リゾートマンションの価値向上と、
所有者の利益確保につなげることができると考えられます。
また、これらの対策で資産価値が向上する事で、
相続されない部屋が減少する事が期待できます。
リゾートマンションについてご不明な点等ございましたら、
当事務所までご相談下さい。