相続した実家を売却する!その流れと注意点とは?

実家を相続した場合、そのまま住むか、賃貸にするか、売却するかは、
相続人によってさまざまな事情や考え方があるかと思います。
もし、売却を検討しているのであれば、まず相続登記を行う必要があります。

■相続登記とは?

被相続人の所有権を相続人に移す手続きです。
2024年4月以降は、相続登記が義務化されるため、
早めに手続きを進めておくことをおすすめします。

■売却価格の査定

相続登記が完了したら、次に不動産業者による価格査定を受けます。
価格査定とは、不動産の売却価格を評価する手続きです。

不動産会社に依頼して査定を受けると、より正確な売却価格を知ることができます。
不動産の価格は、取得したときからの経過年数や、建物の状況によって変わります。
これは不動産業者が買主探しを行う場合に、
概ね3ヵ月以内に買主が決まる見込みの価格となっています。

相続した実家を売却する際は、売却価格を適切に設定することが重要です。
売却価格が高すぎると、なかなか売れず、売却期間が長引いてしまいます。
売却までに期間が長引けば、その分、固定資産税の支払いや、
実家の管理に費用と、労力が必要となります。

相続した実家を売却する場合は、時間をあまりかけず、
速やかに売却できる価格を設定する事が非常に大事になります。

■不動産業者との媒介契約

査定結果をもとに、不動産会社と媒介契約を結びます。
媒介契約とは、不動産会社に売却を依頼する契約です。

媒介契約には、一般媒介契約、専任媒介契約、
専属専任媒介契約の3種類があります。

■販売活動~売買契約~物件の引き渡し

不動産会社が販売活動を行い、買主が見つかれば、売買契約を結びます。
売買契約とは、不動産を売却する意思と買う意思を合意する契約です。
売買契約を結んだら、物件の引渡しと登記を行います。

物件の引渡しとは、不動産の所有権を買主に移す手続きです。
登記とは、不動産の所有権を公に示す手続きです。

相続した実家を売却するまでの流れと手順は、以下のとおりです。

・相続登記を行う
・査定を受ける
・不動産会社と媒介契約を結ぶ
・販売活動を行う
・買主と売買契約を結ぶ
・物件の引渡しと登記を行う

■相続した実家を売却する際の注意点

相続した実家を売却する際は、以下の点に注意しましょう。

・相続税の申告
相続税の申告期限は、相続の開始があったことを知った日から10か月以内です。

・譲渡所得税の申告
相続した実家を売却して利益が出た場合、
譲渡所得税の申告が必要になる場合があります。

・税金の特例
相続した実家を売却する場合、さまざまな税金の特例が適用される場合があります。
例えば、小規模宅地等の特例や、居住用財産の買換え特例などです。
これらの特例を適用することで、税負担を軽減することができます。

■まとめ

不動産の決済

買主が銀行借入れを行う場合、借入れを行う金融機関の応接室を借りて、
不動産業者の営業担当者と買主側の司法書士の立会いのもとで、
売主と買主が手続きを行います。

そこで、買主は、手付金を差し引いた残金を売主の預金口座へ振込みます。
確認できれば、司法書士がすぐに所有権移転登記の申請を行います。
また、売主は鍵を引渡します。
最後に、売主は仲介手数料の残金を不動産業者に支払うことになります。

相続した実家を売却する際は、上記の流れと手順、注意点を参考に、
スムーズに売却を進めていきましょう。

相続した実家の売却についてご不明な点等ございましたら、
当事務所までご相談下さい。

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