実家が空き家に!片づけが進まない、その原因と解決法とは?
両親の介護や死去に伴い、実家が空き家になるケースが増えています。空き家を放置すると、近隣住民や通行人への迷惑や、放火や不法侵入などのリスクが高まります。また、空き家が老朽化すると、倒壊や火災などの危険性も高まります。
そのため、空き家になったら、早めに適切な対策を講じることが重要です。その最初のステップが、実家の片付けです。しかし、実家の片付けは、なかなか進まないというケースが少なくありません。
■なかなか進まない実家の片づけ
実家の片づけが進まないのは以下の理由が考えられます。
・心理的なハードル
実家の片付けは、単に物を片付けるだけでなく、親の死や老いを受け入れるという、気持ちの整理も必要です。思い出の品に触れるたびに、悲しみや寂しさを感じてしまうこともあるでしょう。そのため、心理的なハードルが大きく、なかなか片付けが進まないというケースがあります。
・時間と労力の不足
実家の片付けは、時間と労力が必要となる作業です。仕事や子育てなどで忙しいと、なかなか時間が取れず、片付けが進まないというケースもあります。また、一人で片付けようとすると、時間と労力がさらにかかるため、なかなか進まないこともあります。
まったく進まない自宅の片付けのために、毎週末通うことは非常に難しいです。なんとかしなければと思うものの、次第に足が遠くなり、月日が過ぎていきます。そして、心の重しが積もっていき、より足が遠くなるというケースが多々あります。
そこで、今回は、両親の介護や死去に伴う空き家片付けをスムーズに進めるためのポイントをご紹介します。
■空き家を片付けるポイント
1.片付けの目的を明確にする
まずは、実家の片付けの目的を明確にしましょう。空き家を売却するのか、賃貸に出すのか、それとも取り壊すのか、によって、片付けの進め方が変わってきます。
売却する場合は、不動産会社に査定を依頼し、売却の見込みを把握しましょう。また、賃貸に出す場合は、入居者を募集するための準備が必要です。取り壊す場合は、解体業者に依頼することになります。
目的が明確になれば、それに沿った片付けの計画を立てやすくなります。
- 段取りよく片付ける
実家の片付けは、一度にすべてを片付けようとすると、時間や労力が足りず、挫折してしまう可能性があります。そのため、段取りよく片付けることが大切です。
まずは、片付けの範囲を決めましょう。家全体を片付ける場合は、部屋ごとに分けて片付けていくと、作業がしやすくなります。
また、片付けの順番も決めておくと、効率的に進めることができます。一般的には、以下の順番で片付けるとよいでしょう。
1.買取業者に依頼する
2.残ったものを整理する
3.残った不用品を処分する
まずは売れるものから始めます。買取業者に依頼すると、家の中から買取できそうなものを集めてくれます。
次に、残った物を整理する際は、以下のポイントを押さえましょう。
・整理する際は、思い出に浸る時間をとる
・必要なものは、引き継ぐ人や処分方法を決めておく
そして不用品の処分は、すぐに処分できるものから片付けていきましょう。不要な家具や家電、思い出の品など、捨てることに抵抗があるものもあるかもしれませんが、空き家になったら、いずれ処分することになるものです。
- 家族や友人の協力を得る
実家の片付けは、一人で抱え込まず、家族や友人の協力を得ることも大切です。特に、親族で共同相続する場合は、誰が何を担当するか、事前に話し合っておきましょう。
また、近所の人に手伝いを頼むのも一つの方法です。自治体によっては、空き家片付けのボランティア活動を実施しているところもあります。
- 専門業者に依頼する
実家の片付けが難しい場合は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。不用品の回収や遺品整理、空き家管理など、さまざまなサービスを提供しています。
専門業者に依頼する場合は、作業内容や料金、保証内容などをしっかりと確認しておきましょう。
- 気持ちの整理をする
実家の片付けは、単に物を片付けるだけでなく、親の死や老いを受け入れるという、気持ちの整理も必要です。
思い出の品に触れるたびに、悲しみや寂しさを感じてしまうこともあるでしょう。しかし、そんなときは、親の人生を振り返り、感謝の気持ちを抱いてみましょう。
また、片付けが終わったら、空き家となった実家を訪れて、ゆっくりと過ごす時間も大切です。
■まとめ
両親の介護や死去に伴う空き家片付けは、決して簡単な作業ではありません。しかし、目的を明確にし、段取りよく、家族や友人の協力を得ながら進めることで、スムーズに片付けることができるでしょう。
また、気持ちの整理も大切です。親の人生を振り返り、親の人生を振り返り、感謝の気持ちを抱きながら、実家の片付けを進めていきましょう。
実家の整理についてご不明点等ありましたら、当事務所までご相談下さい。