エンディングノートとは?書き方やメリットを解説!
エンディングノートとは、自分の死後、残された家族が必要な手続きや情報を引き継ぐためのノートです。終活のひとつとして、近年注目を集めています。
本記事では、エンディングノートの役割や重要性、作成方法、メリットなどを解説します。
■エンディングノートの役割と重要性
エンディングノートは、大きく分けて2つの役割があります。
1つは、情報の記録です。エンディングノートに記載しておくと、残された家族が以下のような情報を簡単に確認することができます。
・保険や預貯金などの資産情報
・医療情報
・介護や葬儀の希望
・連絡先リスト
2つ目は、完成を目指さない考え方の重要性です。
エンディングノートを作成する際には、完成を目指す必要はありません。自分の考えや状況に合わせて、少しずつ書き進めていくことで十分です。
また、エンディングノートを作成する際には、家族や友人と話し合うことも大切です。自分の考えを家族や友人に伝えておくことで、よりよいエンディングノートを作成することができます。
エンディングノートに自分の思いや考えを書き残しておくと、残された家族は以下のような気持ちを持つことができます。
・故人の意思を尊重することができ、安心できる
・故人の想いを知ることができ、故人を偲ぶことができる
■エンディングノートの認知度と現状
近年、エンディングノートの認知度は高まっています。しかし、実際にエンディングノートを作成している人は、まだまだ少ないのが現状です。
2021年に行われた終活に関する調査(「NTTファイナンス株式会社終活に関する実態調査2021」)では、エンディングノートの利用率はわずか8%。終活をしている人の中でも4人のうち3人は利用していませんでした。
※出典:一般社団法人終活協議会
■エンディングノートの項目別ガイド
エンディングノートに記載する項目は、以下のようなものが一般的です。
・支払いの問題と解決策
・生命保険や損害保険の情報
・預貯金の情報
・保険証券・通帳などのコピーの活用
・持病や治療の問題
・医療情報の詳細
・おくすり手帳の保管場所
・介護の希望と終末医療の希望
・希望施設や終末医療の希望事項
・連絡先リスト
・親戚・知人・専門家への連絡先
・連絡が必要なケース
・死去時や死後の手続き
・専門家との契約の重要性
・手続きに関連する情報の記入
■遺産相続と遺言書
エンディングノートには、遺産相続に関する内容も記載しておくとよいでしょう。
遺産相続に関する内容としては、以下のようなものが考えられます。
・相続人の指定
・遺贈の指定
・遺言執行者の指定
エンディングノートを基に、遺言書を作成することで、遺産相続に関するトラブルを防ぐことができます。
■デジタルエンディングノートの利用
近年、デジタルエンディングノートの利用も増えています。
デジタルエンディングノートには、以下のメリットがあります。
・紙のノートよりも、保管や共有が容易である
・記入内容を簡単に修正することができる
クラウドサービスを利用して、どこからでもアクセスすることができる
ただし、デジタルエンディングノートを利用する際には、以下の点に注意が必要です。
・サービス提供事業者の倒産やサービス終了に備えて、バックアップを取得しておく
・セキュリティ対策を講じる
■まとめ
エンディングノートとは、自分の死後、残された家族が必要な手続きや情報を引き継ぐためのノートです。
エンディングノートを作成しておくことで、以下のようなメリットがあります。
・残された家族が、故人の意思を尊重した手続きを進めることができる
・残された家族が、故人の想いを知り、故人を偲ぶことができる
・遺産相続に関するトラブルを防ぐことができる
エンディングノートを作成するのは、決して難しいことではありません。
書きやすい項目から、少しずつ書き始めていきましょう。
空欄があっても気にせず、まずは書き出してみることが大切です。
エンディングノートを作成することで、残された家族が安心して故人を送り出すことができるようになります。
エンディングノートの作成を検討してみてはいかがでしょうか。
エンディングノートについてご不明な点等ございましたら、当事務所までご相談下さい。