最愛の人の旅立ち、子どもがいない夫婦の死後の手続きと終活とは?
■はじめに
私たちは誰も、いつか愛する人との別れを経験します。その時に、慌てずに必要な手続きを進めるためには、事前に準備しておくことが大切です。
本記事では、子どもがいない夫婦の場合の死後の手続きについて、Aさんの体験談を交えながら詳しくご紹介します。また、Aさんの終活への取り組みを通して、自分自身の終活について考えるきっかけを提供できれば幸いです。
■Aさんの体験
Aさんは、長年連れ添った夫を突然の病で亡くしました。悲しみの中、Aさんは葬儀や法事の準備、遺産相続など、様々な手続きをこなす必要がありました。
Aさん夫婦は、子どもがいない共働き夫婦でした。そのため、夫の死後、Aさん一人ですべての手続きを進めることになりました。
■死後の手続き
・葬儀・法事
まず、Aさんは葬儀社に連絡し、夫の葬儀を執り行いました。その後、忌明け法要や年忌法要など、仏教の慣習に則って法事を営みました。
・遺産相続
夫名義の財産をAさんが相続するためには、遺産相続手続きが必要でした。Aさんは、以下の手続きを行いました。
死亡届の提出
遺産相続人調査
遺産分割協議書の作成
相続登記
相続税の申告
・家の整理
夫の遺品を整理し、必要なものはAさんが引き取り、不要なものは処分しました。また、夫名義の賃貸住宅の解約手続きも行いました。
・お墓問題
Aさん夫婦は、生前に夫婦墓を購入していました。そのため、夫の死後はAさんがお墓の管理を引き継ぎました。
Aさんがしたことのまとめ
〇市役所で
・火葬費見舞金申請
・夫の印鑑証明破棄
・夫の健康保険証の返却
・死亡届後、戸主証明書の申請(戸籍謄本、住民票、印鑑証明など)
※今後の名義変更に必要な証明書(医師の死亡診断書を含めて)は、数通ずつ用意
〇社会保険庁で
・夫の厚生年金、国民年金の終了手続きと、遺族年金の申請
〇家庭裁判所で(弁護士に代行してもらうものもあり)
・相続手続き(動産、預貯金、不動産)
〇銀行で(相続確定後の手続き)
・夫の預金通帳口座の解約
・夫のクレジットカード解約
〇自宅で
・車の所有名義、自動車保険契約者の変更
・夫の生命保険の解約、火災保険や地震保険の契約者変更
・公共料金契約者名義と引き落とし口座の変更(電気、ガス、水道、各種保険、NHK等)
・お世話になった方(主治医ほか)へのお礼状(葬儀の報告も含め)
・葬儀、お悔やみなどへのお礼(葬儀参列者のほか、香典、花、弔電、メール、自宅への焼香など)
■子どもがいない夫婦の場合の手続き
Aさんの場合は、子どもがいなかったため、遺産相続手続きは比較的スムーズに進みました。しかし、遺産相続人調査や遺産分割協議書の作成など、専門的な知識が必要な手続きもありました。
Aさんは、以下の機関に相談しながら手続きを進めました。
市役所
社会保険庁
家庭裁判所
銀行
相続の専門家
■相続証明書の重要性
相続証明書
子がいないため、相続はまたややこしいことになったという。子どもがいない証明書も提出せねばならず、戸籍謄本は二十通も必要だった。
相続証明書は、遺産相続手続きを進める上で必要となる書類です。Aさんは、以下の場面で相続証明書を使用しました。
・銀行口座の名義変更
・不動産の名義変更
・株券の名義変更
■遺産相続の複雑さ
子どもがいない夫婦の場合、遺産相続は複雑になることがあります。Aさんのお義母様の場合、複数の兄弟姉妹が遺産相続人となり、遺産分割協議が難航しました。
■自分の終活
Aさんは、夫の死をきっかけに、自身の終活について考えるようになりました。Aさんは、以下の終活に取り組んでいます。
・遺言書の作成
・エンディングノートの作成
・終活セミナーへの参加
■まとめ
死後の手続きや終活は、人生の大切な準備の一つです。Aさんの体験談を参考に、自分自身の終活について考えてみてはいかがでしょうか。
大切な人との別れは、誰にとっても辛い経験です。しかし、事前に準備しておくことで、悲しみの中手続きを進めることができます。
この記事が、死後の手続きや終活について考えるきっかけになれば幸いです。