デジタル遺品とは?トラブルを避ける方法とは?

■進むデジタル化

近年、デジタル化が急速に進んでいます。パソコンやスマートフォンの普及により、私たちの生活はデジタル機器と密接に関わるようになりました。また、インターネットの普及により、オンライン上でさまざまなサービスが提供されるようになりました。

■財産のデジタル化

デジタル化の進展に伴い、財産もデジタル化が進んでいます。パソコンやスマートフォンに保存されているデータや、インターネット上で利用しているサービスのアカウントや契約情報などは、すべて財産の一部です。

■デジタル遺品とは?

故人が保有・管理していたデータやアカウントなどを指します。パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器に保存された写真や動画、SNSのアカウント、ネットショッピングの利用履歴、インターネットバンキングの口座情報など、その種類は多岐にわたります。

具体的な事例としては、以下のようなものが挙げられます。

・パソコンやスマートフォンに保存された写真や動画、音楽、書籍などのデータ
・SNSやメールのアカウント
・ネットショッピングや動画配信などのサービスに登録されたアカウント
・インターネットバンキングや証券口座などの金融資産に関する情報
・オンラインで契約したサービスや会員情報

■デジタル遺品整理とは?

デジタル遺品は、遺族が引き継ぐことになります。遺族は、これらのデータやアカウントを整理・処分する必要があります。これがデジタル遺品整理と呼ばれるものです。
デジタル化が進む中で、死後のデジタル遺品についての対応が大事になっています。

■デジタル遺品の問題点

デジタル遺品は目に見えない形で存在するため、遺族がその存在に気づかずに、死後もそのまま放置してしまうケースも少なくありません。
また、デジタル遺品には、以下のようなトラブルの原因となる可能性があります。

・故人の金融資産や不動産などの情報にアクセスできなくなり、相続手続きが遅れる
・故人のSNSやメールのアカウントが乗っ取られ、個人情報が流出する
・故人が利用していたサービスが利用停止になる

■デジタル遺品問題の解決策

デジタル遺品によるトラブルを防ぐためには、デジタル遺品を整理しておくことが大切です。
デジタル遺品を整理する際のポイントは、以下のとおりです。

・デジタル機器のデータをバックアップする
・デジタル遺品の存在を家族に伝える
・デジタル遺品の管理方法を決める

デジタル機器のデータをバックアップしておけば、亡くなった後にデータが消えてしまうことを防ぐことができます。また、デジタル遺品の存在を家族に伝えておくことで、遺族がデジタル遺品の整理に困らなくて済みます。さらに、デジタル遺品の管理方法を決めておくことで、遺族がデジタル遺品を適切に管理しやすくなります。

以下に、デジタル遺品の整理に役立つサービスをご紹介します。

デジタル遺品整理サービスは、遺族に代わってデジタル遺品の整理をしてくれるサービスです。また、遺族が自分でデジタル遺品を整理できるように、アドバイスやサポートをしてくれるサービスです。このようなサービスを利用することで、自分でデジタル遺品を整理するのが難しい場合でも、安心してデジタル遺品を整理することができます。

■まとめ

具体的な解決策としては、以下のようなものが挙げられます。

・デジタル遺品の詳細(サイト名、パスワード等)を遺言書に記載しておく
・デジタル遺品の存在を家族に伝え、整理を任せる
・デジタル遺品の管理を第三者に委託する
・デジタル遺品を法的に整理する

デジタル遺品の整理は、故人の記憶や遺志を継承するためにも、重要な取り組みです。
デジタル化が進む中で、デジタル遺品問題への理解を深め、事前に適切な対応を準備する事が大事です。
デジタル遺品についてご不明な点などございましたら、当事務所までお問い合わせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です